植林とアグロフォレストリー(森林農法)

CGNの活動の中心は、植樹活動です。山火事などによって森林破壊が進んでしまった水源などの共有地に、地域の人とともに植生にあった樹種を中心に植栽し森林再生を行っています。苗木作りから指導し、事業が終わった後も村の人が自分たちで森作りを継続していけるようにしています。

また、たばこ会社「PMPMCI」のフィリピン本社のCSR活動のパートナーとして、北ルソンのタバコ栽培農家とともに大規模な植林事業を行っています。 

<アグロフォレストリー(森林農法)>

コーディリエラ山岳地方における森林破壊の大きな原因は森林の野菜畑への転換です。生計手段のない先住民たちは、わずかな現金を得るために森を燃やし、高原野菜の畑に転換せざるをえません。CGNでは先住民族たちが森を守りながら生計手段を得られるように、アグロフォレストリー(森林農法)の指導をしています。果樹、カカオ、コーヒーなど収穫物を販売できる樹種とその他の木を混栽し、木々の下には、ショウガ、サトイモ、サツマイモなどの作物を植え、森から複合的に収入を得られるようにするというものです。

特に標高の高い地域では、アラビカ・コーヒーの栽培に適しており、多くのコミュニティでアラビカ・コーヒーを中心としたアグロフォレストリーの技術指導を行っています。

<CGNのおもな植林事業>

コーヒーのアグロフォレストリー栽培による災害に強いコミュニティづくり

■2010年10月~

■神奈川国際交流財団 助成(2010年~2012年)

2009年の大型台風ペペンの襲来で村の真ん中で大規模な土砂崩れが起き、たくさんの家屋や畑が流されたベンゲット州トゥブライ町のコロス集落で、日本のNPO法人「WE21ジャパン」とともに長期の復興事業を立ち上げました。

コロス集落の人々は、もともと近隣の鉱山会社で雇用されていましたが、閉山後、砂金採りなどにたよる安定しない暮らしをしていました。また、無理な鉱山開発により、土砂崩落や水不足などの問題を抱え、住民の暮らしはたいへん厳しいものでした。

WE21ジャパンとCGNは、長期の復興事業としてコーヒーのアグロフォレストリーによる栽培を中心とした事業を立ち上げました。苗場作り、堆肥づくり、木酢液作りなど、持続可能な農業技術の指導を繰り返し行い、また、コーヒーと同時に生計手段として有機野菜の栽培を指導しています。さらに、コミュニティ全体で環境保全に対する意識を高めるために、小学校や幼稚園、保育園で環境教育ワークショップを行っています。

事業開始時に植樹した苗木は収穫期を迎え、収獲したコーヒーの実の加工方法に関するトレーニングも開始。念願の販売も開始され、コミュニティの人々は、持続可能な生計手段による自立に向けて歩み始めています。2016年度からは事業地を隣町のタベヨ集落にも拡大しました。

 

ベンゲット州トゥブライ町アンボンドラン村における水源林保全と再生事業

■2014年4月~

■イオン環境財団助成

トゥブライ町環境保全課MENRO、住民による環境保全団体CAREとともに、アンボンドラン村の水源林に在来種と、アグロフォレストリーによるコーヒー栽培を行っている。コーヒーはCAREメンバーのうち、個人所有地に栽培の意思のある者にも配布し、住民の生計手段として栽培指導も行っている。

植樹した苗木は、2104年度29,633本(ナラ8,973本、ベンゲット松7986本、アルノス3541本、アラビカ・コーヒー9163本)。2015年度は19,230本(カリエンドラ3100本、アルヌス2400本、ベンゲット松2500本、竹400本、アラビカ・コーヒー10,830本)。住民の関心は非常に高く、CAREへの加入希望者は事業開始時点より増加し、54家族。共有水源林における植林ボランティアにも積極的に参加している。またコミュニティからCGNに1ヘクタールの水源林の管理を委託され、事業終了後も水源管理に関わっていく。CGNのインターンや植林ボランティア、植林ツアー参加者も数多く植林に参加している。

<CGNのその他の植林&アグロフォレストリー事業地>

ベンゲット州キブンガン町

ベンゲット州カパンガン町

ベンゲット州トゥブライ町

ベンゲット州トゥバ町

ベンゲット州ブギアス町

ベンゲット州カバヤン町

カリンガ州タブック町

イフガオ州フンドアン町

イフガオ州マヨヤオ町

マウンテン州バーリグ町

アパヤオ州コナー町

アパヤオ州ルナ町

ラ・ウニオン州

イロコス・スール州

イロコス・ノルテ州